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アメリカと日本の音楽教育の違いと親のサポートの大切さについて

更新日:3月12日




アメリカの早期幼児教育では、音楽がとても大切な役割を果たしており、子どもたちが音楽を通じて楽しく学べるプログラムがたくさんあります。


例えば、"Kindermusik" や "Music Together" といった音楽プログラムでは、親子で一緒に歌ったり、ダンスしたり、楽器を使ったりしながら、音楽を通じて楽しく学ぶことができます。音楽は、子どもたちの言葉や社会性を育て、認知力を高めるのにもとても役立ちますし、感受性や表現力を豊かにする素晴らしい方法です。そして、何よりも、小さなお子さんと一緒に音楽を楽しみながら過ごす時間は、親にとってもかけがえのない宝物のような瞬間です。


音楽を学ぶことは、バレエやダンスといった体を使った表現ともつながっています。音楽に合わせて体を動かすことで、リズム感を育てたり、創造力や協調性を自然に高めることができます。最近では、音楽を通じて読み書きやSTEM(科学、技術、工学、数学)を学べるプログラムも増えています。例えば、"ABCmouse" や "Reading Rockets" といったオンラインプログラムでは、音楽とリズムを使って文字や言葉を覚えたり、言葉の仕組みを楽しく学んだりすることができます。


身近なアカデミックな話をすると、例えば「きらきら星」のメロディに合わせてABCを歌いながら保護者の方と一緒にアルファベットを覚える子どもたちは、世界中にたくさんいますよね。そして日本では、親子で九九の歌を歌いながら九九を練習したりするのも、音楽を使って学ぶ楽しい方法の一つです。


音楽を中心にした教育は、子どもたちの成長にとってとても大切で、音楽を楽しみながら学ぶことで、認知能力や感情表現、他の人とのコミュニケーション力を高めることができます。


それでは、アメリカと日本でピアノのレッスンを始める時にどんな違いがあるのでしょうか?私が両国で教えていると感じるのは、年齢に大きな差はほとんどないということです。ただ、日本では早く始める子が多くて、早めにやめてしまうこともあります。例えば、3歳でピアノを始めて6歳でやめる子もいます。一方、アメリカでは6歳でピアノを始める子も少なくありません。


この背景にはアメリカと日本では、ピアノ教育に大きな違いがあるのかな?とも思います。

アメリカでは、ピアノを始めるのは5〜7歳が一般的です。ピアノのレッスンは、音楽を楽しみながら学ぶことを大切にしていて、子どもたちが自由に表現できる環境が整っています。教材には、オーケストラの楽曲やジャズ風の曲、他の楽器のアレンジなど、さまざまなレベルに合わせた曲があり、最近では、昔に比べてもっとバラエティ豊かな曲を子どもたちがレッスンで演奏できる環境になっています。


一方、日本ではピアノを始める年齢は4〜7歳が一般的で、特に幼児期から音楽教育が盛んです。日本のピアノ教育は、技術をしっかり学ぶことに重点を置いており、レッスンは段階的に進んでいきます。子ども向けの音楽理論や音符のワークブック、ドリルもたくさんあって、とても充実しています。また、日本では「子どもたちの間で流行る歌」というものがあり、楽器店の楽譜コーナーにはアニメの曲をはじめ、日本の曲の楽譜がたくさん並んでいます。これが子どもたちの学びに対する興味を引き出す、とても良いツールだと思います。


両国とも、共通しているのは、子どもの成長には保護者や周りのサポートがとても大切だということです。


音楽教育やピアノレッスンだけでなく、子どもたちの学びを支えるためには、周囲の励ましやサポートが不可欠です。そしてどちらの国でも、保護者や周囲の大人が子どもの教育に積極的に関わることで、子どもの成長を助け、成功へと導く大きな力になります。


米国ピアノ指導者団体 ACM日本支部は教育として良い環境を整え、そして成長に良い言葉がけを心がけ、子供達をこれからもピアノの教育を通して見守っていける暖かいピアノ指導者団体でありたいと思っています。


本日はこの辺で。


米国ピアノ指導者団体

ACM日本支部

 
 
 

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