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ギルド試験という『運動』の広がり

(<ACMの歴史とぎルド試験の発足からの続きです>)

 

               米国ギルド・ピアノ検定試験の広がり

米国ギルド・ピアノ検定試験が成功した背景には、生徒と教師、さらには保護者の皆さまの自発的な熱意がありました。1929年当時、アメリカのピアノ教師たちは、ACM(米国ピアノ指導者団体)のような刺激的で意義深い組織を必要としており、それは自分たちだけでなく、生徒たちの音楽教育をより豊かにするためでもありました。そして、生徒の親たちもギルド試験の存在を心から歓迎し、親と教師の理解と協力が深まる中で、保護者の方々は自然と生徒たちが規則正しく練習時間を確保できるよう惜しみなくサポートし、その取り組みがギルド試験の基盤をさらに強固なものにしているのです。

                    ACM創立者の情熱

ACMの創立者であるアリソン教授は、熱意をもって活動に取り組みました。

 

新車だった車で全米を回り、多くの都市や町を訪れては、ピアノ教師や音楽学校の校長と面会し、次のシーズンのオーディションセンターをどのように組織するかを直接伝えました。

 

一方で、アリソン夫人は自宅に残り、タイプライターで返信を打ち、問い合わせに丁寧に対応するなど、二人三脚でギルドを支えました。

一度、ミネソタ州でハリケーンがアリソン教授の車に追いつき、車が道端で転がるという危険な出来事もありましたが、幸い、乗っていた人々は無傷で、車もすぐに修理され、再び全国を回る旅を続けることができたと言われています。

 

 

 

                     全国的な広がり

アリソン教授の活動は、ギルド試験の魅力を広め、全米各地にその理念を根付かせる原動力となりました。

まるで草原の火のように、ギルド試験は瞬く間に広がり、多くの生徒や教師、保護者の心を捉える存在へと成長したのです。

             その後の歴史 ― 「毎年、より大きく、より良く」

ギルド試験の発展を象徴するこの言葉の意味は、

試験の規模と質の両面での成長を物語っています。

 

より大きくなった理由:
毎年、より多くの教師が参加し、新たなオーディションセンターが設立され、

試験に参加する生徒の数が増え続けました。

この広がりがギルド試験を一層力強いものにしています。

より良くなった理由:
教えと演奏の基準が年々向上したことにあります。

教師たちは、自分たちの指導の成果について審査員から批評を受ける機会を活用し、

指導方法をさらに磨いてきました。

また、レパートリーの基準も進化し、以前は名前を聞くだけだったバッハが、

参加要件を通じて生徒たちのプログラムの一部となり、

多くの生徒にとってお気に入りの作曲家となりました。

音楽学校以外の生徒が挑戦することの少なかった

ソナタ、フーガ、協奏曲の楽章といった難易度の高い曲も、

今では平均的な能力の生徒によってオーディションで芸術的に演奏されることが増えています。

その演奏は記憶の間違いもなく、洗練されたものへと進化しました。

                    評価システムの改善


審査基準がより詳細かつ均一になり、試験全体の質が高まっています。審査員のタイプや気質には幅があるものの、評価における不均衡を克服するシステムが整えられ、教師と生徒の両方にとって満足のいく結果をもたらしています。このシステムは、ギルド試験の特筆すべき特徴であり、大きな冒険の成果でもあります。

                      冒険の継続
「毎年、より大きく、より良く。」という言葉は、これからもギルド試験が進化し続けることを象徴しています。この試験を通じて、音楽教育が広がり、生徒たちが音楽の楽しさと達成感をより深く感じられる未来が築かれています。

当団体の規定やルールを、ACM米国本部の明確な許可なく使用することは固く禁じます。

                American College of Musicians International Headquarters

米国ピアノ指導者団体

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3200 Steck Ave. Suite 330 

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phone: (512) 478-5775 http://acmglobal.org

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© 米国ピアノ指導者団体 ACM日本支部  1/28/2025

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