about Guild Audition
1929年の設立当初よりアメリカン・カレッジ・オブ・ミュージシャンズ(ACM)が一番力を入れている活動は「米国ギルド・ピアノ検定試験」を毎年開催することにより、子供達やピアノを学ぶ方々が目的を持ってピアノ教育に向き合える環境を作る事です。
米国ギルド・ピアノ検定試験は、参加者に順位をつけません。
英語のAuditionの語源「Audire=hear→聞く」 に基づき、本検定試験の審査員は実技試験の演奏を一対一の環境で、最初から最後まで聴き参加者の演奏で優れている部分やこれから養えば強みに変わる部分を、的確に評価しアドバイスします。
この1929年に始まったギルド試験はアメリカでは “ギルド・オーディション”と呼ばれ、広く親しまれています
ACMとヴァン・クライバーンについてはこちら
About Audition
米国ギルド・ピアノ検定試験の参加資格はACM米国公認指導者の生徒さん全員にございます。
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コンクールでないため、参加者に順位をつけません
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全ての実技演奏は審査員の前で生演奏で行われます
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ACM本部はギルド試験の開催目的の中に、質の高いレポートカードを作成する事で、米国公認指導者全員の「ピアノ教育の水準を一定に保つ事」を大切にしています。
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アメリカではギルド試験は一般的にコンサートホールなどでは開催されず、参加人数が多いお教室には審査員が出向き審査が行われます。
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審査は非公開(見学者なし)で行われる事で参加者の精神的負担を最低限にしています。
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審査員はACM米国本部が推薦する25人のACM国際審査員の中から毎年派遣されます
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ギルド試験に演奏時間の制限はありません。曲数に限らず参加者は準備してきた曲の最初の音から最後まで演奏します
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参加者は全員スケールとカデンツの実技試験が行われます。
R eport card
ギルド試験は「各演奏曲」をACM独自の52項目で「C(良)」「A(劣)」「空 白(平均)」で判定する事からはじまります。
全ての曲の演奏が終了する と、レポートカード内に記された「C(良)」「A(劣)」の獲得数を集計し、 その総合点によって、各級の合否判定を行います。
合否判定後、審査員は 各参加者のレポートカード内にコメント(総合評価)を記入し、ギルド試 験は終了します。レポートカードは後日ACM公認指導者経由で参加者全 員へお渡ししています。
この審査員からの手書きのコメント付きレポートカードの存在は、ACM と8万人のピアノ指導者を繋ぐ重要な架け橋となっており、長年に渡ってギ ルド試験がアメリカのピアノ指導者より支持され続けている要因の一つと なっています。
ギルド試験の特徴
〜唯一ギルド試験だけ...が沢山あります〜
1)課題曲が自由:
ギルド試験の課題曲は指導者と参加者が試験の演目を組みます。 1曲からの最大20曲まで演奏できます。
2)演奏時間の指定はありません:
参加者がギルド試験の為に練習した曲は、アメリカの本部から派遣された優れた審査員が誠意を持って全ての曲の演奏を最初から最後まで聴き、審査をします。演奏時間の制限はございません。
3)必修演奏の基礎演奏:
参加者全員が必修として音階とカデンツの演奏を行います。参加に伴い、基礎技術もしっかり学べます。
4)参加費の相場は13,000~30,000円:
ギルド試験の参加費はエントリーするレベルと、
レベル別の演奏曲数で参加費用が決まります。
ACM米国公認指導者の方へお問い合わせください。
5)他にない、レポートカード:
ギルド試験のレポートカードは、ピアノ検定試験の中でも
極めて細かい50の審査項目が載っており、参加年齢、部門に関係なく1曲づつ丁寧に審査されます。レポートカードとは別に、審査員よりコメントも渡されます。
6)修了書:
修了書に入る参加者のお名前は米国本部専属のカリオグラファーが愛情を入れて書いています。
7)指導者のレポートカード:
ギルド試験中審査員は、参加者の演奏や課題曲の内容より日頃の指導者の指導内容も同時に評価し、指導者のレポートカードを本部へ提出します。生徒さんの審査の前に「コンフィデンシャル・レポート」というものを審査員に提出いただけますと後日テキサス本部より指導者のレポートカードが郵送されます。